愛知県のめぐみ農場さんから人参が送られていきました!めぐみ農場では、牛糞・鶏糞などは一切使わない、無農薬・無肥料の自然栽培です。有機肥料、堆肥なども使っておらず、本来の土の力、作物の力を最大限に引き出し、栽培します。(枯れ草だけは混ぜているそうです)
種は、F1種はあえて使わず、在来固定種を使っています。
F1種に比べるとどうしても見た目の大きさが不ぞろいになってしまいます。
人参の品種は、愛知県に昔からある品種で、碧南鮮紅五寸人参(へきなんせんこうごすんにんじん)と、八事五寸人参(やごとごすんにんじん)です。
碧南鮮紅五寸人参は、長くて根が円すい状で、紅の色が強いのが特徴です。八事五寸人参は、おしりがまるく、ねずみの尻尾みたいにひょろっとでているそうです。八事五寸人参を改良したものが碧南鮮紅五寸人参だそうで、どちらも同じ種類だそうです。味は濃く、腐りにくいのが特徴です。
今回は、碧南鮮紅五寸人参のA級品、B級品、ミニキャロットを送ってくださいました。(ミニキャロットも同じ種類の碧南鮮紅五寸人参ですが、これ以上大きくならないと判断され小さいまま収穫となったものだそうです)
B級は頭のほうが虫に食われて穴が空いていたり、日焼けして赤くなっているものです。
めぐみ農場さんでは、在来固定種のため、キレイなA級品はほとんどできず、約4~6割がB級品だそうです。
土を落とすと表面に傷がつき、日持ちしなくなるそうで、土のついた状態で送ってくださいました。
せっかくなので、当店で販売している大阪府高槻市産の星野尾さんの人参と味比べしてみました。
星野尾さんは、無農薬、無化学肥料です。
まず、石灰・牛糞・鶏糞を撒いて耕します。
追肥には、有機肥料の骨粉、牛糞、鶏糞を使っています。
種は、F1種を使用しているので、めぐみ農場に比べると、形も大きくそろっています。
品種は、向陽2号(こうようにごう)です。根形は肩の張りがあって尻部まで丸みがあり、根割れが少なく揃いは極めて良く、根色は美しい鮮紅色で、育てやすい人気品種です。
上の写真ではめぐみ農場の人参には泥がついているため、見比べにくいので、洗ってみました。
左から
ミニキャロット(めぐみ農場:碧南鮮紅五寸人参)
A級品(めぐみ農場:碧南鮮紅五寸人参)
B級品(めぐみ農場:碧南鮮紅五寸人参)
星野尾さん
です。少しわかりにくいですが、見た目では、星野尾さんよりもめぐみ農場さんの碧南鮮紅五寸人参のほうが色が濃いようです。色が濃いカラフルな野菜には、ファイトケミカル(色素成分)が多く含まれています。植物のもつファイトケミカルには、活性酸素を除去する=酸化を防ぐ抗酸化力があることがわかってきており、今、注目を集めています。以下、スタッフの感想です。
●A級品
ミニキャロット人参に比べると味がしっかりしている
スーパーで食べる味
みずみずしいけど味は薄い
ミニキャロットと同じでほのかに甘い
歯ごたえが一番ある。
つけものにしたらパリパリしているから美味しいと思う。
星野尾さんに比べて、色が濃く、見た目はキレイでだが。甘味は少ない
●B級品
味が薄い
青臭い
人参独特の青臭い感じがする。
上の赤くなっている部分、上の軸の青くなっている部分が特に青臭いが、そこをのぞけば、A級品と変わりない。
B級品が一番自然の味がしておいしいと思った。甘みを求めるのであれば星野尾さんの人参が良いかもしれない。
●ミニキャロット
甘い
一番好き
味が薄い
味がない
一番、甘くて濃厚
一番、人参の香りがする。
●星野尾さん
食べやすい
フルーツみたい
柔らかくて美味しい
生で食べやすそう
見た目の色は薄い。
星野尾さんが一番美味しいという人と、めぐみ農場が甘みがあり美味しいという人がいて意見がわかれた。社長いわく、鶏糞など肥料をどんどん使えば甘みもますし、品種の違いにより味も違うし、好みもあるということでした。ただ、それが健康に良いかは別との事でした。めぐみ農場のほうが、昔ながらの自然栽培で、人参本来の青臭い感じもし、好き嫌いを左右したようにも思います。
味比べ 星野尾さん 8票、 めぐみ農場4票
店長坂井のコメント・・・・・・・・・・・・・・・・・
ただ一ついえることは私達は味の比較だけで、本来の野菜の生命力は比較していません。野菜の本来の力を引き出し、野菜のエネルギーが高いのは、めぐみ農場の野菜ではと思っています。自然農法の野菜は、生きていくためにしっかりと野菜が根をはり、外敵を寄せ付けない本来の野菜の力があります。
土も畑に必要な雑草及び育った野菜の循環で、畑にすみついている良い菌が野菜に必要な栄養分を作ってくれるので、従来の農法で必要な窒素の栄養が必要だという概念はありません。自然農法の土壌を調べたデーターを見させて頂いたときに一般的な畑より、窒素量もすくなく、ミミズが少ないなども見たことがあります。それと自然農法は地熱のエネルギー(土の温度がいくら掘っても地熱エネルギーが伝わっているので温度がある程度一定)もないと育たないので、本当に自然の恵みの野菜となります。
味・値段・育て方・種の種類・エネルギー値など選ぶ基準は様々ですが、私たちが比較できるのは味ぐらいでしかなかったので、味の比較をしてみました。どちらがいつまでもつかも実験中です。
健康サポート専門店農園でもF1種子を使っていましたが、今年からは有機種子(ジェネシス社)及び固定種も使っていき、育ててみようと思っています。やはり去年にお会いしたアートテン農法をしている松宮さんの影響が大きかったのもあります。松宮さんはエネルギーをはかる機械をお持ちで、松宮さんの育てた固定種のレタスでアートテン農法を行っている野菜は、エネルギー値が最高の値になります。
病気に対してよい影響を及ぼしたりする野菜は、味とかでなくその方が食べてみてすんなり体が受け付けるのか?とっても良い気がするのか?など感覚であったり、エネルギー値であったり、虫をよせつけない野菜であったりすると思っています。
ご縁により自然農法のめぐみ農場の野菜の取引ができるのはとっても今後楽しみですし、玉ねぎが3月にできるので個人的にも食べてみたいと思っています。
・・・・・・・・・坂井のコメントここまで・・・・・・・・・・・・・・・・・・
めぐみ農場は、今年の収穫がほとんど終わりだということで、また次回収穫時からお取引予定です。(早くて11月以降)星野尾さんは、残りわずかですが、まだありますのでご注文はどうぞお早めに!!
※F1品種
一世代に限り、収量が安定して形がそろった作物ができる品種。現在、流通している野菜のタネの多くを占めている。優れた作物ができるように、異なる性質の親株を人工的にかけ合わせて種を作る。国内では1948年、タキイ種苗(京都市)がF1のトマトを発売。以後、キャベツ、白菜などに種類が増え、50年代から全国に広がった。国内でまかれている野菜の種の8~9割は海外で採られており、F1品種の多くも種苗会社が海外で生産したものだ。サカタのタネ(横浜市)のブロッコリーのF1の種は世界で6割を占める。
有機種子(ジェネシス社)を大量に使う方などはお気軽にご相談くださいませ。特別に対応できることもあります。
星野尾さんの無農薬人参10kgについて詳しくはこちら