食べ方で【酸化・糖化・慢性炎症】を防ぐ

全日本健康自然食品協会から、『けんこう370』のコミュニケーション紙が届きました。
普段の食生活から病気を予防できることは、皆さま十分にご存じかと思います。
このコミュニケーション紙から、食材・食べ方について新情報がございましたので、この記事でまとめたいと思います。

私たちの体内では『酸化・糖化・慢性炎症』という3つの反応が日常的に起こっていることはご存じでしょうか。
この反応は多くの病気の根本になっているようで、この3つを予防すれば病気のリスクが下がり免疫も高まるとされています。

●3つの反応が引き起こす病気●

『酸化』…呼吸によって体内に酸素が取り込まれると、その一部が活性酸素という物質に変わります。
活性酸素は、ウイルスや細菌と戦う大切な役割がありますが、体内で増えすぎると正常な細胞まで攻撃し、体を守る機能が低下。
これが「酸化」です。体が酸化するとウイルスや細菌が侵入しやすくなり、感染症にかかりやすくなります。

『糖化』…「糖化」とは、糖質とたんぱく質が結びつき、たんぱく質が劣化すること。
糖化されたたんぱく質からできるのが、「AGE」という悪玉物質で、体内にたまると老化をすすめてしまいます。
また、食品の中にも、もともとAGEを多く含むものがあり、それを食べることによっても糖化が進みます。

『慢性炎症』…「炎症」とは、体によくないものを取り除こうとする体の防御反応。
たとえば、虫刺されで一時的に起こるかゆみや腫れは「急性炎症」です。
一方、体内でじわじわと長く起こるのが「慢性炎症」。慢性炎症は気づかないうちに体のあちこちで進み、がんや心筋梗塞、認知症などの病気
を引き起こします。

これらはまったく別の反応ですが、互いに関係しあっていて、例えば体内で酸化が起るとほぼ同時に糖化が進み、糖化が進むと酸化が進みます。
また、酸化が起きると慢性炎症を招き、その反対も起こります。
つまり、1つが起こるとほかの2つの反応も促される関係にあるのです。
けれども逆に考えれば、どれか1つを防げば、ほかの2つの予防につながるということ。
ポイントになるのが「食べ方」です。

『酸化』が気になる人は抗酸化物質を多く含む食材を食べましょう!
体を酸化から守る、抗酸化物質は、野菜や果物、大豆類、魚介類に多く含まれています。

その中で今回注目したいのは、大豆!
世界には、健康で長寿の人が多く暮らす地域、通称「ブルーゾーン」がありますが、そのなかの4地域を調べた研究で共通する食生活の特徴が明らかになりました。
それは、豆をよく食べるということ。

豆は良質なたんぱく質と食物のほか、大豆イソフラボンなどのファイ5トケミカルが含まれています。
大豆イソフラボンはLDLコレステロールの酸化を防いで血管を健康に保つほか、
体内で女性ホルモンと似た働きをするので、骨量減少を抑え骨を丈夫にする効果も期待できます。

また、最近注目されているる抗酸化物質に「スルフォラファン」があります。
野菜に含まれる抗酸化物質の多くは、数時間から1日程度で抗酸化作用が消えてしまうのですが、スルフォラファンの作用は3日も持続して体を酸化から守ってくれます。
スルフォラファンを多く含む食材は、ブロッコリーやカブ、大根等のアブラナ科の野菜。
特にブロッコリーの新芽であるブロッコリースプラウトには含有量が多いので、おすすめですよ。

今週はここまで。『酸化』を防ぐ食品についてでした!
次週に『糖化』と『慢性炎症』についてまとめましたので、引き続きご覧ください。

サポーター佐藤
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