船瀬俊介氏の「がん医療の根本から疑え」

まず3年間にわたって、検診、つまりAグループは合計6回X線撮影を受けたことになります。そして、その後3年間をかけて、両グループとも、年に1回ずつ胸部X線撮影を受けてもらい、肺がんの発症、肺がん死などその後の健康状態を追跡調査しました。

その結果は。驚くべきものでした。誰でも、がん検診を受けたグループの方が「肺がんにかかる人は少なく」「肺がん死もすくなく」「長生きしたはず」と思うのではないでしょうか。ところが…。 (1)肺がん発生数=A:108人、B:82人。 (2)肺がん死者数=A:64人、B:47人。 (3)総死亡数=A:341人、B:293人。 驚くべきことに、すべて逆だったのです。 ところが、このリポートについて世界のマスメディアは、黙殺・隠ぺいしました。世界の主要メディアは、巨大資本に徹底的に管理・支配されているからです。つまり製薬メーカーを傘下に置くのは巨大石油資本であり、その情報支配力は完璧だからです。 また、このリポートについて「何かの間違いではないか」との意見も出て、アメリカの「メイヨー・クリニック」で同様の追試が行われました。その結果は、チェコ・リポートの正確さを証明したのでした。

なぜこのような結果になったのでしょう。調査に関わった研究者たちは

(1)繰り返し行われたX線撮影によるX線被曝により新たにがんが発生した。 (2)放置してよいがんが多かったのに、余計な治療を施した。 (3)がん治療で必要のない手術を受けたことで、体の抵抗力が落ちて、他の病気が増えた。 と、その理由をあげています。 そして著者は言います。「長生きしたければがん検診は受けるな」と。

肺がん検診だけでなく、人間ドックの定期検診で受けるX線撮影が、がん発症を促進しているとも著者は指摘します。そもそも「外国には、人間ドックなるものは存在しない」「欧米には、人間ドックどころかそういう考え方自体がない」らしいのです。

「人間ドック通いは日本だけの奇習」ということになりそうです。しかも10人に1人は、CTスキャンによる被曝でがんを発症しているとも。何のための人間ドックなのか考えさせられました。

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