40代のお客様から冷え性のことで質問がありました。
この客様は、体質的に冷え性なので、いろいろと気をつけておられます。体温は36度台だそうですので、まだ安心しました。私も冷え性なので他人事とは思えません。
*食事には気をつけていて、玄米を食べしょうがも摂るようにしているとのこと。
*今回はくずを注文した。これも冷え性対策
*運動はしてないが、歩くようにはしている。
*衣服は、特に下半身は毛糸のパンツやスパッツ、レッグウォーマーの重ねばきをしている。
*半身浴をしている。
あとは、あまりアクリルの締め付けるようなものを重ねばきすると、かえって血液循環が悪くなって冷えてしまうので、ゆったりとした綿など天然素材のレギンスなどをすすめました。
また、湯たんぽを有効に使うこともおすすめしました。最も血液が集まっているのは、お腹・太ももあたりなので、座っているときは、小さな湯たんぽを太ももの上に置く、布団では、最初に太ももに挟んで温まってから足先に移動させるといいことを伝えました。
また、やはり運動が最も冷え性には効果があるので、体操でもいいので運動するようにおすすめしました。
*食べ物は、マクロビオティック的には「温める性質」の「陽」のものをとります。今の季節なら、次のような食品です。
くず、くるみ、アーモンド、がんもどき、厚揚げ、切り干し大根、高野豆腐、自然薯、大根、れんこん、にんじん、しょうゆ、みそ
*しょうがについて
しょうがは、冷え性の方は乾燥させるか熱して摂りましょう。
生のしょうがは、最初は手足が温かくなりますが、深部の熱が移動しただけなので、結局は冷えてしまいます。
●生のしょうが・・・熱を下げる効果
生のしょうがの辛味成分は「ジンゲロール」といいます。
「ジンゲロール」には、解熱・殺菌効果があります。すり下ろして薬味として使う、ガリとして食べるのには、辛味を足して味を良くするほかに、殺菌の意味もあるのです。また解熱作用があるので、風邪の引き始めや悪寒がするときに摂ると効果的です。生のしょうがをすったものと、大根おろしをまぜ、しょう油をたらして飲む解熱剤はおすすめです。
●乾燥させる、または熱したしょうが・・・芯から体を温める
しょうがを乾燥させたり、熱すると「ジンゲロール」の一部が「ショウガオール」に変化します。辛味成分は減りますが、しょうがの味はしっかり残っています。
「ショウガオール」は胃腸の壁を直接刺激して血流を高め、深部の熱をつくるので、手足を温める「ジンゲロール」との相乗効果で、体全体がポカポカし、冷え性や肩こりなどに効果的です。
乾燥生姜は、冷え性改善のための漢方薬として昔から使用されていました。
以上のことから、高熱の状態でしょうが湯などの熱したしょうがを体に取り入れると、余計に体温を上げるので逆効果になります。
●乾燥しょうがの作り方
しょうがは「ショウガオール」を増やすため、中までしっかり乾燥させる、熱を入れることが大切です。
乾燥させる場合は、1~2mmに薄く切って、ざるなどに並べて干します。(外干し1日、部屋干し1週間程度でできます)
辛味が少なくなっているので、飲み物のほか、チャーハンやスープなどに入れて毎日摂るといいですね。
●1日で摂る量
1日に摂る量は10gです。ポカポカ感は3時間続くので、まずは寒い朝に飲み物やスープで摂るのがおすすめです。
シロガネ