春の酵素作り

今年も去年に続き2回目の春の酵素を作りました。今年は寒い日が多かったので、少し遅めで(桜の花が散って1~2週間の間ぐらい時期に作るのがいいそうです。)ゴールデンウイークの5月5日に神戸の実家の庭と近くの田んぼのあぜ道で野草(雑草)を集めて春の酵素を作りました。

酵素作りのきっかけは、2年前の秋に、夫婦でそろって体調を崩し、代わる代わる病院にお世話になった事でした。40歳を過ぎると免疫力が落ちるとはきいていましたが、まさかこんなにわかりやすく、「衰え」を実感するとは・・・何かメンテナンスしなければ・・
実はそれより以前に、友人から中山式手作り酵素の事を聞いて「いつか作ってみたい」と思いつつ、野草の知識がないことや、40ℓ樽を使うあたりで、都会の狭いマンションンに暮らす私にはちょっとハードルが高いと感じ、二の足を踏んでいたのですが、入院を機に、心機一転手作り酵素にチャレンジすることになったのです。

ところで、酵素って何なのでしょう?一言でいうと、消化や代謝などの生命活動のすべてに関わっていて、化学反応(生命活動)を「触媒」するタンパク質なのだそうです。
酵素を作る力は、歳をとるにつれ衰えてゆき、40歳くらいから急激に減速し、60歳になると赤ちゃんに比べ、酵素を作る力は30分の1にも減ってしまうそうです。そして酵素が尽きると寿命も尽きてしまうとか。体内酵素に限りがあるとすれば、酵素を対外から補給してあげることは、とっても大切です。

何といっても手作り酵素の良さは、加熱処理しないので熱に弱い酵素が死んでしまわない事です。また、何種類でも集めてきただけ多くの材料で作るので多彩でオリジナルの成分に富んだ酵素が作れること。特に春の酵素は、薬効の豊富な野草を新芽の時期に刈って、その日のうちに作るので、「成長のエネルギー」が濃縮された酵素が作れる点です。

1年目は春の野草に関しては全く無知でしたので、図書館で3冊ほど本を借りて、野草についての資料集めからスタートでした。中でも一番わかりやすかったのは園児向けに書かれた絵本でした(笑)又、やはり毒草についても、一通り調べておくと安心でした。
でも、案ずるより産むが安しです。今まで見向きもしなかった地面に興味をもって目を向けると、野草の知識ゼロからのスタートでも、だんだん目が慣れてきて、葉の違いもわかってきて、ただの雑草と思っていた草が実はものすごい薬効があったり、「あれも、これも食べられる!!」とまるで宝探しのような楽しさで、都会でもあっという間に20種類くらいの野草は集まる事がわかりました。

さて、今年集めた材料は以下の通りです。
ヨモギ、スギナ、タンポポ、イタドリ、レンゲ、アザミ、クローバー、フキ、ナズナ、セリ、ドクダミ、ハコベ、カキオドシ、ユキノシタ、ツユクサ、ギシギシ、スイバ、クレソン、ミツバ、ワラビ、ゼンマイ、ホトケノザ、オドリコソウ、カラスノエンドウ、セイタカアワダチソウ、タケノコ(皮ごと)、柿の葉、枇杷の葉、たらの芽、以上29種類
その内、フキ、クレソン、ワラビ、タケノコは近くの産直市場で購入しました。
↓写真で約2.2キログラムありました。

野草で10kg集めるのは、やはり実で集める時より大変です。

↓採りたての材料10kgを砂糖11kgと交互にまぶしながら作ります。
最後にケルプα【市販品】という発酵促進剤を混ぜて砂糖でふたをしたら完成です。(しっかりふたをして梱包したら宅配便で送ってもらえます。)

次の日に宅配便で実家から届いたらすでにかなりの液体がでてきていました。砂糖による浸透圧で材料から液体がでてくるそうです。毎日、朝晩かき混ぜて大体1週間くらいで写真のようなザルで濾します。さらにその液を下(右)のような網で濾して最後に海の精【市販品】を加えたら完成です。

早速濾した滓をお風呂に入れて酵素風呂を楽しみました。
野草の香りがさわやかで、とっても気持ちのお湯でした。美肌効果ありだそうです。

又出来上がった酵素の味の方は、臭みもなく癖がない味で、ほんのり野草の香りがする飲みやすい味でした。

酵素は10kgほどできるので、保管場所としては、我が家では、クーラーボックスを利用しています。冷暗所や冷蔵庫の空きがなくても、夏場でも、保冷剤をいれかえれば、問題なく保存できますよ。

以上春の酵素作りレポートでした。

かたに

2 thoughts on “春の酵素作り

  1. かたにさん、始めまして。
    私も手作り酵素を作っています。
    春の酵素は材料を採取する場所も近隣になく、もっぱら直売所で入手しています。
    初めての年には近所の川の土手に行って摘みましたが10キロ摘むのに時間がかかり、腰が痛くなりました。
    今でも車で走っていると、ああ、ここいい草が生えているな、と思ってみています。
    農薬や放射能が心配です。
    私のブログです。http://blog.goo.ne.jp/t6439471957/e/254784b449ad1949638b9f4d4c640016

    • ichirou様 
      コメント有難うございました。ほんとに年々気軽に野草を積みにいける場所が少なくなっていますね。私も去年は採取できる場所を転々と探し回りました。れんげ畑も昔は勝手に生えていたのに今は農家の方が種をまいて栽培されているものだったり、土手のスギナも除草剤がまかれた後で場所を変えたり・・まして、放射能のことを考えると・・・対処が難しいですね。
      でも、春の酵素作りは自然の恵みが実感できますね。
      ブログも教えて頂いて有難うございました。また拝見させて頂きます。かたに

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