●おすすめの本「細胞から元気になる食事」、「脳がよみがえる断食力」
山田豊文著
この本は、ローフードやマクロビオティックも取り入れ、「細胞にとって良い食事」を提案し、多くの人(特に野球選手やアスリート)を健康にした実績のある著者が書いたもので、
理論的で納得のいく内容になっています。
ファストザイムの勉強会のときに出会った依田明子さんが、乳がんの手術後、心身ともにボロボロだったときに勧められて読み、健康と明るさを取り戻したと話されていたので私はどのような本なのか興味を持ち、読んでみました。
本は要約すると、以下のようなことが書いてあります。
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- 今の栄養学はまちがっている。もう食生活を見直す時期がきている。
- 体は食べたものでできている。食事には細胞にとって栄養になるものと、控えた方が良いものがある。病気は控えた方が良い食事を続けた結果である。
●控えた方が良い食事・・・オメガ6のリノール酸(マーガリン、ショートニング、マヨネーズなど)を使った食べ物、飽和脂肪酸(牛・豚・鳥・パーム油など)や精製した小麦粉、砂糖、添加物・・・・肉料理、揚げ物、パン、スナック菓子、清涼飲料水、白米、乳製品
特にマーガリンは「食べるプラスティック」と称し、リノール酸と添加物の塊なのでやめるようにしよう、と訴えています。
- 細胞にとって良い食事・・・玄米、野菜、ごま、大豆、キノコ類、海草、小魚などの和食(マゴハヤサシイと表現)、オメガ3のαリノレン酸(エゴマ油・亜麻仁油・DHA・EPA)、パンなら精製していない粉を使ったもの。酵素が摂れる生の野菜、果物、刺身。
特にオメガ3のαリノレン酸を摂り、リノール酸を減らすことで、体を守れるとしています。油を変えることで、体調がよくなった例を多く紹介しています。
病気でない人もエゴマ油や亜麻仁油湯の毎日大さじ2杯の摂取を推奨しています。
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- 日本人は欧米人と消化酵素の量が異なる。腸も長い。それは、穀物を中心にしてきたため。欧米人は肉をたくさん食べてきた。肉は腐りやすいので、体内で早く消化吸収、排出する必要があり、そのための消化酵素が日本人よりも多い。日本人は牛乳も消化する酵素を持っていない人の方が多く、消化するためによけいな自分のカルシウムを使う。
- 定期的な断食は細胞をリセットする。脳細胞もリセットされる。
→これは依田さんが体験を話しています。ガン治療で知力が低下していた(それまで読めていた本が、難しくて読めなくなった・最寄の駅から家までの道がわからなくなった、など)が、断食で回復したそうです。
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●まとめ
リノール酸・αリノール酸ともに、体には必要ですが、現代はリノール酸を過剰摂取しています!
リノール酸とα-リノレン酸は、体内で全く正反対の働きをします。
リノール酸・・・細胞を硬くする
α-リノレン酸・・・細胞を柔らかくする
リノール酸に偏った食事をすれば、細胞が硬くなり、栄養素や老廃物がスムーズに行われにくくなります。
α-リノレン酸ばかり摂取してしまうと、細胞が柔らかくなりすぎて張りがなくなってしまいます。
双方をバランスよく摂取することで柔軟性と張りを備えた細胞膜を生成・維持することが出来るのです。
現代の食生活では、加工食品が多くなったことで、α-リノレン酸が摂りにくくなっています。
この比率を少しでも1~4:1に近づける努力をして、健康的な細胞を作っていきましょう。
テレビをつけると、ピザやハンバーガー、アイスクリーム、焼肉、パンなどおいしそうな食べ物のCMが流れます。これらに含まれるのはほとんどリノール酸。αリノレン酸は、背の青い魚やえごま、しそなどに含まれます。あまり摂れていないのではないでしょうか。
αリノレン酸摂取のために、えごま油や亜麻仁油が販売されていますので、上手に食生活に取り入れたいですね。
byしろがね