老化・エイジングとは【健康マイスター通信】

老化とは、①フリーラジカルなどによる酸化作用によって錆びる、②内分泌変化によりホルモン等の減少によって萎む、③神経細胞の減少、④生きがいを失って後ろ向きの志向になって風化するなどの現象の総称です。

その中で、一番重要なことは、精神的弱体化・風化するという面です。高齢化するにしたがって、生きる目的を失い、精神的な弱体が始まります。「病は気から、老化も気から、綺麗も気から」なのです。

「さまざまなホルモンが抗加齢に作用しています」

メラトニンは睡眠を司り、抗酸化作用もあるホルモンです。脳の中心部にある松果体から分泌されるホルモンで、体内時計のリズムを司り、睡眠を促して身体を休ませる作用をもっています。免疫系を刺激し、感染症にかかるリスクを低下させます。血中コレステロール濃度を低下させます。抗加齢にはメラトニンの分泌を促す必要があります。

神経系・内分泌系・免疫系、全てが老化していきます。メラトニンも、また老化に重要にかかわっているホルモンです。メラトニンの分泌を促す方策が大切です。

「ヒト成長ホルモン」

ヒト成長ホルモンは、人間にとって最も基本的で重要なホルモンの一つで、年を重ねても分泌されています。適度な運動は分泌促進の作用があります。睡眠中に視床下部から送られる刺激と抑制のシグナルに応じ生成・分泌されます。夜中に寝ている時に分泌されるのです。

筋肉の修復にも働いていますが、骨・皮膚・肝臓などの臓器の十分な成長を促す、つまり、身体の組成をつくりあげる作用を司っています。適切な健康状態を保つには、レベルの低下を防ぎ可能な限り分泌を高めることが重要です。

「DHEA」

DHEAは、免疫システムを強化して、感染症、癌、或いは骨粗しょう症などの発生頻度を下げる働きがあるだけでなく、ストレス抵抗性ももたらすホルモンです。

霊長類だけが生成するステロイド系ホルモンで、全てのホルモンの源とさえ言われています。血中コレステロール値を安定させたり、様々な生活習慣病の発症予防にも関連しています。 ところが、30歳頃から急激に減少するのです。

健康マイスター通信より抜粋