先日、初めてホットヨガを体験しました。
ホットヨガは文字どおり、身体をあたためながらヨガをすることで、最近セレブで流行っているそうです∩( ´∀` )∩ホンマカナ?
私も気分はプチセレブ♪で潜入!(*’ー’*)ウフッ
ホットヨガにはさまざまな効用があるようです。
冷え性、肩こり、むくみを取る、ダイエットや美容効果も期待できるそうです♪
サウナよりも温度の低い室内で1時間、たっぷりと汗を流します。
静かな音楽と、御香?のような独特なイイ匂いの中で
インストラクターの先生の静かな優しい声に誘われながらゆっくりと身体を動かします。
45分くらいたった頃には、普段、あまり汗をかかない私も
びっくりするくらいの汗がふきだしてきました。
ゆったりとした時間の中で異次元にいるような気持ちのよい体験でした。
また、今後も行ってみたいと思いました。
さて、今回は、ヒートショックプロテイン(HSP)という私たちの身体の中にあるたんぱく質のお話です。
ヒートショックプロテインは傷ついた細胞を修復してくれる働きを持っています。
私たちの体の約60兆個の細胞のほとんどはタンパク質で出来ており、様々な要因(精神的ストレス・放射線・紫外線・熱・pH・活性酸素・圧力)などにより傷つけられます。
ヒートショックプロテイン(HSP)が増加する事によって、傷ついた細胞を修復したり、ガンや病原菌を攻撃する免疫細胞(NK細胞)の活動を活発にしたりして、免疫力を高めてくれるので、ガンなど様々な病気の治療の他、スポーツトレーニングや美容に応用されています。
さらに、がん細胞内にヒートショックプロテインが増えることで、「自分はガン細胞である」という指標(抗原提示)をたくさん出すようになります。その結果リンパ球が、ガン細胞を認識しやすくなるので、効率的に攻撃を加えることができるようになるため、ガン治療にも応用されています。
≪ヒットショックプロテインががん細胞をやっつけるメカニズム≫
体を温めると血管は拡張して、血流が増加し、早く流れ出します。体温は血流と共に流れて1ヶ所に温度は留まらないので、正常細胞は、それほど温度が高くなりません。
ところが、ガン細胞の血管は、どんどん分裂するガン細胞に栄養を取らせるため、新しい血管を作ります。
しかし、その血管は未熟な弱い血管ですので、この血管に温度を加えても血管は拡張せず、血流も早くなりません。
ですから、がん細胞の熱は逃げ出さず、温度が43度以上に達して最後に死滅してしまいます。
ガン細胞は43度で死滅しなくなりますが、周辺の正常細胞は43℃以下の40度~41度位までしか上がらず、HSPが増加しますので、NK細胞など免疫細胞を活性化して、癌への攻撃に効果を発揮します。
このように温熱療法はガン細胞攻撃と正常細胞強化の一石二鳥の効果があります。
●ヒートショックプロテインを増やすには?
熱を加えて体温を上昇させてあげることが効果的です。
サウナ、岩盤浴、ゲルマニウム温浴、ジョギング等が効果的です。
●注意
ヒートショックプロテインは、身体に一定の負荷がかかると増加するので、スロージョギングなどでは、増えない
むやみに体温を上げると≪のぼせ≫でふらつく、血小板(※1)が詰まる、体温調整がうまくいかず熱中症になるなどの危険があるので、高齢者や免疫の低下している方は特に注意すること
※1、熱いお湯で体温を2度以上あげると、血小板血小板に偽足(血小板の形が変わり、脚のように飛び出した形になり、ひっかかりやすくなる)ができ、詰まりやすくなる。