「水の科学」を読んで学んだこと-ダイジェスト版製作記事

大坪亮一著「水の科学」を解読しながら、健康にとって水の重要性を学びました。まず水は単なる飲み物ではないということです。宇宙成り立ちの根源を探っていくと「水」の存在がクローズアップされてきて、いろいろと教えられました。

私たちが生きていくうえで欠かすことのできない「水」。なぜ、水なくしては私たち人間はもちろん生物は生きていくことができないのでしょうか。その理由を探っていくと、壮大な宇宙の誕生にまで行き着きます。なぜなら宇宙が誕生するにあたっては、水が大きな役割を果たしているからです。

そのメカニズムを理解するには、専門的な科学知識が求められます。

①水の生い立ちは137億年前の宇宙創世期にあり、太陽や地球よりもはるかに古いこと。

②水は宇宙進化の主役を演じてきた。つまり原子団、銀河系、太陽系、地球を生成してきたこと。さらに水は、生命を誕生させ、生物進化を促してきたこと。

③しかも、四季の移り変わり(気温、芽吹き、桜前線、紅葉、動物の冬眠)をはじめ、大腸菌から動・植物、人間まで生物すべてが水によってコントロールされていること。

④生命の設計図といわれるDNA、RNAは水の元素で構成され、血肉、タンパクをはじめとして体細胞は水から作られていて、水は万物の根源であること。

あらゆる生物が生存していくためには、水はなくてはならない存在ですが、このように、生命にとって根源的な存在でありながらというか、根源的な存在であるがゆえにというか、水はごく自然なもの、あって当たり前の存在でした。数十年前には、水にお金を払うということが特異なことだったのです。

しかし今では、水にお金をかけることが普通になりました。水に対する関心が高まってきたのです。

ただ、水を評価するとき、水に何が溶けているかが往々にして重視されています。ミネラルを多く含んでいるのか、美味しいのか、といったことを基準として選ぶのです。

しかしながら、専門家は水に何が溶けているか、その溶質によって水を評価することはないようです。そうではなくて、物質を溶かしている水の機能、つまり溶媒としての水の働きを評価するのです。「溶けている物質ではなく、溶かしている水の働きが重要である」というのです。

なお、溶質を重視した水は、官能的(美味しいかまずいか)評価が重んじられ、溶質が主役で、解離度は低く、たとえば、水道水、ミネラルウオーター、清涼飲料水、アルカリイオン水などです。

一方、溶媒性を重視した水は、機能性(いかに体に働くか)が重んじられ、エネルギー性があり、水自体が主役で、解離度は高く、たとえば、雪解け水、岩清水、解離水、世界の三大薬水などです。

*解離水とは、体内の細胞膜を通る素粒子になった水。すなわち水分子が特殊な物理化学的環境(電磁気などエネルギーの高い場所)におかれると、構造や特性が変化して、素粒子(プロトン+電子)になり、物質というよりはエネルギーに近い。解離水は同じ水に見えても[H₂O]ではなく、[H⁺OH⁻]で、エネルギーの高い水。

*①解離水の特徴としては、細胞内に入りやすい ②生命エネルギーが伝わりやすい ③電気伝導が大きく熱エネルギーが伝わりやすい ④食べ物を早く溶かし吸収しやすくする ⑤造血促進 ⑥イオンが多く存在するので粘着性が高まり大腸菌やカビなどが存在できなくなる

本来、私たち生命体は「溶媒」を求めているといいます。細胞内において、溶媒を確保して、溶質を増価させないことが、老化、病気予防にとって極めて重要だといわれているのです。したがって、これからは水を選ぶとき「溶質」から「溶媒」に転換すべきだというわけです。

溶媒としての水の「溶解力」の源は、電子の作用です。水素(プロトン)の求電子効果で、水中では常に電子はプロトンの周囲に集まってきます。つまりプロトンの量が多いほど、水の溶解力は高まってきます。
水を選ぶときに注意したいこと

◎おいしい「水溶質の水」の疑似科学性

◎「外国有名ブランド水」の配合成分

◎「海洋深層水」の本来の目的(飲用ではない)

◎「波動水」は量子力学の波動とは無関係

◎「磁気(磁化)水」の信憑性

◎「トルマリン(電気石)の水」の微弱な電気

◎アルカリ性信仰で広められた「アルカリイオン水」、本来の電解水とは異なる

◎「活性水素」は用語が独り歩き

◎「還元水」はアルカリイオン水の別名

◎「水素水」は体内での過剰反応に要注意

人体における水の働きをもう少し詳しく見ていきます。

水は代謝・解毒・排泄のすべてに関わっています。

私たちの体は、外に対して基本的に開放型になっています。生きるということは周りの環境と同化することを意味しています。空気(酸素)・水・食べ物を通じて、環境を体内に取り込んでいるわけです。その摂取量は、一人あたり、生涯80年とすると水は80トン、食べ物は70トン、酸素量は25トンにのぼります。

体に含まれる水の割合は、成人男性が体重の60%、女性が55%、幼児で70%です。これらの水は細胞内に62%、細胞外に38%が使われています。細胞内の水は、ほとんどが解離しています。

それでは、人は体の中で1日どれくらいの水を使用しているかというと、体内で使い古した水は、いったん腎臓に集まり、濾過されて使える水は再び体内に戻されます。1日腎臓を通過する水の量は約180リットルと見積もられています。一升瓶にして100本です。人が生きるためにこれだけの水が必要なのです。

体内での3つの重要な水の働き
①食べ物を溶かし込んで血液をつくる
モネラ(水と栄養物)→血液→体細胞

②生体エネルギー(ATP)をつくる
ATP→生命の渦(ミトコンドリアの回転)→遺伝子のスイッチON・OFF

③解毒と排泄をうながす
腸管と血液の掃除

これらの重要な働きをする水だからこそ、水のことをもっと真剣に考えたいものです。水の本質を極めれば、健康を勝ち得ることができるといってもいいでしょう。

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