余命3ヶ月といわれた子宮内膜症から元気に

 私は今、夫と子ども二人とで元気に幸せに暮らしていますが、10代~20代には子宮内膜症で死ぬほどの辛さを味わいました。

 中学3年生くらいから生理痛がきつかったのですが、みんなこんなものだろうと思っていました。高校に入ってからは、あまりの痛みに気を失うことが度々起こり、卵巣膿腫茎捻転だと言われ、緊急手術を受けました。卵巣膿腫茎捻転とは、子宮との間にある「卵巣固有じん帯」と、骨盤との間にある「骨盤漏斗じん帯(卵巣提索)」の二本のじん帯がねじれ、静脈圧迫によるうっ血や神経圧迫による疼痛などが起こる病気です。

手術を受けたら治ると思っていたのに、しばらくするとまたしんどくなってきました。そのうち症状は進み、腰痛のほか、鼻や耳から出血したり、目が悪くなって視野が狭まったりしました。耳の後ろに膿がたまり、フニャフニャになって腫れたり、陰部が腫れて色が変わってしまったり、死にたいくらい辛かったです。最もひどい症状のときには、「余命3ヶ月」と宣告されたこともありました。

高校3年生のとき、2回目の手術をしました。一時は子宮を全摘出した方がいいのではないかとドクターに言われたこともありました。家族は全摘出に賛成しましたが、「せっかく女性として生まれたのだから、子どもも生んでみたい、子宮を取ってしまうくらいなら、死んだ方がいい」と私は言い通し、父は「このままだったら死んでしまうぞ。子宮があっても命がなくなってしまったら本末転倒だ!」とすごく怒りました。でも、子宮を取るのは、絶対に嫌でした。

 体が辛くて、登校できない日が多くなってしまい、高校は留年してしまいました。でも、卒業したくてがんばり、卒業の日を迎えることができました。本当にうれしくて、感動で涙が止まりませんでした。

 その後もやはり体が辛かったので、発芽玄米を食べてみたり、シャンプーを変えたり、浄水器をつけてみたりと、いいと思われるものを試していました。でも、本当の原因はまったく知らなかったのです。

 私の内膜症の原因は、食べ物や化学物質だったと今は思います。それを教えてくれたのは、知人や鍼の先生です。

 チョコレートにお菓子、マヨネーズ、白砂糖や添加物のいっぱい入っている食べ物を昔からたくさん食べていました。夫に紹介してもらった鍼の先生から、マクロビオティックの陰陽の話や白砂糖や化学物質の害について教えていただき、私は初めて食べ物が原因で辛い思いをしてきたのだとやっと気づいたのです。

 おまけに体は非常に過敏でした。過敏だから、症状もきつく出るのだと知りました。今でも体に合わないものを食べると、すぐに下痢したり、冷えたり、血圧が下がってしまいます。例えば冬にトマトを食べると、必ずお腹をこわします。

 無農薬の野菜と玄米に変えて、体はだんだん良くなってきました。洗濯も体や髪もココナッツでできた洗剤で洗い、化粧水も手作りで肌はピカピカです。

 子どもはおっぱいと手作りの玄米クリーム、無農薬野菜で育てています。今4歳と1歳ですが、ぐずって泣くようなこともあまりないし、すごく元気で大変育てやすいです。

 夫も一緒に玄米菜食を食べています。私の体が悪かった頃を知っていて、食べ物と健康について実際に目で見て知っているからでしょうか、別に不満でもなさそうです。

 あと、私は不平不満をやめ、「感謝」をするようになって、人生が180度変わりました。感謝をすることの大切さは、知人に教えてもらいました。どんなことにも感謝をするようになって、まるで止まっていた歯車が回り出したように、良い病院を紹介してもらったり、夫とも出会うことができ、幸せなことが次々に起こりました。

 人間ですから、時には不平不満を持ってしまうこともあり、なかなかいつも感謝をすることは難しいですが、いつも忘れないように心がけています。

 今、私には夢があります。オーガニックのごはんを出すレストランをすることです。私の経験を生かして、おいしくて体に良い食べ物を提供したいのです。

(S・Sさま 34歳)

* S・Sさまに教えていただきました。

①手作り化粧水

・無農薬の梅干しを純米酒に付け、1週間くらい置きます。

・使うときに植物性のグリセリン(インターネットで買ったそうです)を少量いれて出来上がり。

 これを使うようになって、肌がきれいになったそうです。

②手作り玄米クリーム

・玄米を15分炒ってから1時間煮て、裏ごしして出来上がり。

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