美容健康にココナッツオイルがおすすめ

ココナッツオイルとは

ココナッツオイルは大さじ1杯が約117~120キロカロリーで、他の油とほぼ同じです。50~60%の中鎖脂肪酸を含み、直接腸から吸収されます。

中鎖脂肪酸は、肝臓で分解する過程で多量のケトン体を生成し、ブドウ糖と代わるエネルギーとして利用されます。特に脳では、ブドウ糖が減少した状態では唯一のエネルギー源となります。

脂肪として体に蓄えられることはありません。ココナッツオイルはコレステロールはゼロ、トランス脂肪酸も含まず、何より酸化性物質がくっつきません。

少量のオメガ6脂肪酸を含みますが、オメガ3脂肪酸(注)を含まないので、別にオメガ3脂肪酸を摂る必要があります。オメガ3脂肪酸を摂るだけで、必須脂肪酸すべてを摂ることができます。(注)オメガ3脂肪酸が含まれるものは、シソ油、亜麻仁油、えごま油、イワシなど青背の魚です。

ココナッツオイルの選び方

容器の裏のラベルを必ず確かめましょう。
オーガニックのもので、バージン、エキストラバージン、あるいは生、と表示のあるものを選びましょう。

エキストラバージン、バージン、あるいは生、と表示のあるもので、生のココナッツを絞ったオイルは、基本的に同じものです。どのように表示するかはメーカーで決めています。またクッキング用のココナッツオイルでも、化学溶剤を使用することなく精製した商品は、生のココナッツオイルを絞ったオイルと中鎖脂肪酸の含まれる量(60%)は変わりません。クッキング用と生のココナッツを絞ったオイルで異なる点は、生のココナッツオイルでは、ココナッツの風味や酵素が含まれている点です。

ココナッツオイルとよく似ているものに「パームオイル」があります。同じヤシ科の植物ですが、植物自体が異なるため、オイルの性質も違います。製品ラベルで原材料を確認して間違わないようにしましょう。

なお安価なココナッツオイルは化学溶剤を使い、高温で精製しているので、健康に良いココナッツオイルの恩恵を十分得ることはできません。

1日に摂りたい量

大さじ4~6杯。(ただし、米国人の場合)
人によっては下痢をする場合がありますので、最初は少量にして、徐々に増やしていきましょう。

肝臓の悪い人は?

中鎖脂肪酸をケトン体に転換するには、健康な肝臓が必要なので、使わない方がいいでしょう。

●悪玉コレステロール(LDL)の高い人は注意が必要

  LDLの高い人は、ココナッツオイルの種類により、さらにLDLが高くなってしまう場合があります。ココナッツオイルを摂ってみて、3ヶ月後くらいに血液検査をして結果が悪い場合は、他のココナッツオイルに変えましょう。

ココナッツオイルの使い方

ココナッツオイルは液体個体を問わず、どんな油の代わりにも使えますし、出来上がった料理に直接混ぜることもできます。
トーストやベーグル、マフィン、トウモロコシ、じゃがいも、パスタ・・・など何でもバターの代わりに使えます。スープやソースに混ぜるのも良いでしょう。

ただし、オーブン料理などで176℃を超えると、ココナッツオイルから煙が出ます。これは、オリーブオイルか落花生油をあらかじめ少量加えるておくと、避けられます。
また、ココナッツオイルは24℃で固まります。

冷蔵庫から出したばかりの野菜サラダのドレッシングに使うときは、工夫が要ります。好みの別のドレッシング同量をわずかに温めたものに、ココナッツオイルを混ぜましょう。あるいは、MCTオイル(中鎖脂肪酸100%の食用オイル)とココナッツオイルを混ぜると、固まらないオイルができます。これは、スムージーやヨーグルトなどにも入れることができます。

ココナッツオイルがうまく使えない場合、ココナッツフレークや、ココナッツミルク、生のココナッツなどで代用できます。

(参考:『アルツハイマー病が劇的に改善した!米国医師が見つけたココナツオイル驚異の効能』メアリー・T・ニューポート 監修:白澤卓二、『ココナッツオイルでボケずに健康』監修:白澤卓二)

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