自己免疫力について

先日、大阪で開催された三井温熱株式会社の講習会で、講師をつとめられた小西康弘先生の自己免疫力のお話が大変勉強になったので、皆様にもお伝えしたいと思います。

自己免疫力とは、身体のバランスをとり病気を治す力のこと。 自己免疫力は、環境、生活習慣、加齢に関係している。 心身のストレスを感じると身体のバランスが崩れ、自律神経に乱れが起こり、自己治癒力が低下し、病気(がん)などの慢性疾患が起こる。

今までの病院での治療は、病気の症状が出ている患部だけを治すことだけだったが、もっと根本的な、なぜ病気になったのかの原因に目を向けて解決していこうと考えたときに、自己治癒力を高めてあげることが大切であるということです。

頭の中心には、間脳と呼ばれる部分があり、自律神経やホルモンなどの身体を調節しているセンターの部分にあたります。

間脳の周りに大脳があって、心に感じる感情が影響を与えています。 副交感神経、交感神経どちらに傾いても身体には良くないのでバランスが大切です。

交感神経・・・外からのストレスに反応して起こる、緊張した状態。

副交感神経・・・リラックス

喘息は、副交感神経が過度に緊張した状態から起こる。

血糖値を下げる役割をしているインスリンは交感神経と関係している。 糖質を過剰摂取すると低血糖症になり疲労感が起こる。 自律神経のバランスがくずれると色々な症状が出てきます。

またストレスが起こると、身体から副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)が分泌される。 このホルモンが身体を守ってくれている。 ストレスが続くと、このホルモンがずっと出続け、ホルモンが高い状態が続くと、自律神経失調症や高血圧症、ガンなどの生活習慣病になる。 そのまま続くとホルモンが出せないような状態になり、副腎疲労症候群になる。 副腎疲労症候群になると、朝おきれなくなったり、ウツになる。一日中だるくなる。

身体の中で、活性酸素が増加し、低体温になる原因のひとつにストレスが大きな原因となっているそうです。

また最近の医学では、脳と自己免疫力が直接関係していることがわかってきているそうです。(精神神経免疫学)

心の治療だけでエイズが治ることがあったり、また、サイモントン療法などの心の持ち方でガンを治したり、心が身体と親密な関係があり、心の持ち方が大切なのだということをおっしゃっておられました。がん患者さんで治られた方が、みな共通しておっしゃることは【ガンに感謝している】ということだそうです。

悪玉コレステロールは身体に悪いイメージがありますが、先生のところの患者さんは、必ずしも悪玉コレステロールが高いからといって体の調子が悪いわけではないようです。悪玉コレステロールは活性酸素がくっついて酸化コレステロールになり、この酸化コレステロールが身体に悪い影響をあたえていることがわかってきました。

酸化コレステロールを増やす原因となる活性酸素を増やさないようにすることこそが大切です。 酸化とは電子をなくすことで、酸化すると、シミ、しわの原因となる。 ビタミンCは酸化を抑える働きがあり、先生のところでは、高濃度のビタミンC治療をしているそうです。

血流が悪いと活性酸素が発生し、低体温になり、身体の中でさまざまな問題が起こります。

・ミトコンドリアの機能が低下

・ビタミン・ミネラルの不足

・腸管環境の悪化

・重金属の体内蓄積

癌は1日に3000~6000個増えるといわれていますが、身体には、ナチュラルキラー細胞と呼ばれる自己治癒力があるから通常なら大丈夫ですが、活性酸素が増え、低体温になり、自己免疫力が下がるとナチュラルキラー細胞がうまく働かず、癌を発症します。

癌は42.5度で死滅、通常の細胞は44度で死滅します。この1.5度の差を利用して治療する方法もありますが、なかなか難しく、先生の資料では、温熱療法だけでガンを治した方はいないとのことでした。しかし、温熱療法は、病気の発生の根本的な原因を解決するための手段として良い療法なので、ご自分のあった療法を複数組み合わせた上でやるのがよいだろうというお話でした。先生は、西洋医学を否定しているのではなく、西洋医学と組み合わせることで、抗がん剤の量を減らしたり、放射線治療の効き目をよくすることができるだろうということです。

そこで、HSP(ヒートショックプロテイン)を高め、免疫力が上げるマイルド温熱療法と呼ばれる療法があります。身体に心地よい温度で、ゆっくり身体を温めてあげることで自己免疫力を高めていきます。

《マイルド温熱療法》

・1~2日でHSPがUPする。

・HSPを高めることでは身体のバランスが崩れたのを元にもどし変性したたんぱく質を修復し元にもどしてくれる

・マイルド温熱療法は気持ちがよいと感じる温度で良い。

・調節機能を戻してあげる。

・風邪をひきにくくなる。

・インフルエンザにかかりにくくなる。

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小西康弘先生プロフィール

京都大学医学部卒業。総合内科専門医。医学博士。

先生の医院では、患者様が本来持っている病気を治す力(自己免疫力)を高めるという視点から医療に取り組んでおり、温熱・還元電子治療、分子栄養学的治療、重金属蓄積の診断と治療、治療的カウンセリングによる潜在意識への働きかけを通じて自己免疫力を高めるなどの療法を行っています。

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一番右の男性が小西先生
左から2番目の手当てをされている方が三井温熱株式会社の高木社長

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